かつらの疑問あれこれ
自然なかつらと不自然なカツラとの違いは?
非常に難しく、奥が深い質問ですね
お客様一人一人の顔・形・頭の大きさ・髪の薄い部分の面積・お客様の地毛の髪質・お客様の仕事内容・お客様の扱い方・ご希望のヘアースタイル等々によって、かつらの製造方法が変わります。
完全別注だと言って、ただ単に、お客様の髪の薄い部分の型取りをして(フィッター・ビニール等をかぶせてセロテープで固める等々)お客様の地毛の薄い部分・カツラの髪の流れをマジックで書けば良いのではないのです。(大抵のカツラサロンの理容師・美容師はこの程度ですが)
お客様の地毛の状態・ご希望のヘアースタイル・日常の生活習慣等々によって、使用する髪質・かつらのベースの種類・装着方法(かつらを頭に止める方法)・髪の流れ・カット方法等々が微妙に違うのです。
この様なことを理解するには、カツラの製造が出来て、当然知識も豊富で、ヘアースタイルのセンスがあって、カット技術も豊富になければ出来ない技なのです。それでもお客様に満足して頂き、尚かつかつらの耐用年数が有るカツラ作りは非常に難しいのです。
ましてや、既製品・イージーオーダー又はセミオーダーの中途半端な既製品では無理があるのです。
大抵のカツラサロンは、お客様の頭の上で型どりして、マジックで線を書いて、注文書に毛量が70%.80%.90%等に適当に指示して、後は海外工場(中国・タイ・ミャンマ・北朝鮮・インドネシア・フィリピン等々)にお任せといった状態なのです。
例えば毛量80%と指示しても、所詮手仕事ですからいい加減なのです。
このいい加減さをいかに自社で手直しが出来るか、又はこのいい加減さをいかに事細かく海外工場に指導できるかは、指導できる人が製造ノウハウを全て持っておらなければ出来ない至難の業なのです。
また、このことが出来ても技術者のセンスが無ければ似合わないのです。
お客様一人一人に似合うカツラの作品作りは、まるで芸術品なのです。
この事をふまえて、ご相談されてはいかがでしょうか?
各サロンの顔を見ればだいたい雰囲気で分かりますよ。(^-^)