かつらの疑問あれこれ
かつらの土台になるベースについて
カツラにはベースとなる素材の種類がいくつかあるます。
まず、ベースの厚み。ベース自体の厚みが、薄いタイプと厚いタイプと大きく分けて2つ。また編み目が、細かいタイプ(1ミリ幅)と荒いネットタイプ(3ミリ幅から20ミリ幅)までと色々あります。
これ以外に通常人工皮膚と言われている、ポリウレタンベースとシリコンベース等の素材。
では、どのベースにしたらいいのか?
それは、お客様の希望するヘアースタイル、お客様の地毛の状態、使用方法などによってカツラのベースの選び方が変わってきます。
まずネットベースの編み目が大きくなればなるほど、かつらの髪の量が少なくできません。なぜならば髪の量が少ないと、頭の上から見られたときにネット自体が見えてしまうおそれがあるからです。つまり、この場合かつらの髪の量を多くする必要がありますが、髪の量が多くなればなるほど不自然になります。
次にネットベースであれ人工皮膚ベースであれ、ベースそのものを薄くすればするほど、頭皮から厚みが無くなるため、自然になっていきます。但し耐用年数が10日から約1年以内にベースが破れてきます。
またベースの薄いタイプは、お客様のカツラをつける部分に地毛があると、地毛を剃らなければなりません。地毛が有ればあるほど、薄いベースが頭皮から浮いてしまうからです。
正直言って、地毛を剃ってまで薄いベースのカツラを使用することはないと思います。なぜなら、お客様の地毛を利用してカツラを作製した方が自然なカツラが出来るからです。
誤解を恐れずに言うと、大切な地毛を剃ってまで薄いベースを勧めるカツラサロンは、技術力がないことを証明しているようにも思います。この様なことを良く理解して頂いて、かつら選びをしてください